川から学べRIVER
川から学べることは何だろう。
川と共に生活する人々の背景から見えてくるユタカナ暮らし。それもRIVER。
でも、川そのものから学べることは何だろう。
私は「自然」だと思う。
人間は自然か不自然か。人そのものは自然だが、人の思考は時に自然に逆らう。
頭の中で作り上げられた「幻想」は時に自然に反した行動に出るのだ。
自然というものはコントロールが出来ない。
川を人間がいくら堰き止めようとも、防ぎきれないように。
流れに逆らって泳いだとしても決して元の場所には戻れないように。
時代がドンドン発達すると共に「自然は制御出来る」というように人間は考えてしまってはいないだろうか。
もしそんなことがあったら、それはとてもコワイ考え方だと思う。
人間も自然なのだから、自然をコントロールできるということは「人間もコントロールできる」ということになってしまわないか――。
川の中に入りプカプカ浮かんでいると、人間は自然の一部だし、自然の一部を人間は少しだけ頂いている感覚になる。
川そのものに関わると、川が色々なことを教えてくれる。そんなふうに思うのだ。