NPO法人RIVER

祭りからみえる、川と人の暮らし
【しまんとメモ 026】1000の祭りには1000のお掃除あり

RIVER コミュニケーター

/四万十川

[]   []   []   []

階段

 

四万十には小さなお祭りがたくさんある。その数は1000にのぼる?(RIVER冬の号ミニコラム「こまつり1000」掲載

お祭りといっても世間一般でイメージされている「屋台があって、盆踊りして、お神輿担いで」といったものではない。
部落のみんなで神さまにお祈りし「どうぞよろしくお願いします」といった具合に、豊穣・豊漁への感謝と祈りが粛々と行われるのだ。
本来のお祭りの意味である「まつる」というイメージに限りなく近いのかもしれない。
(終わった後に酒をいっぱい飲む! ということが楽しみの人も多いかも?)

と、そんなお祭りの前にお宮の周りの掃除がある。
神社の階段、坂、道路には雑草がボーボー、そして落ち葉だらけ。
これをキレイにしないことにはお祭りは始められない。

 

坂

 

お祭りの前の週、朝の7時から部落の方みんな集まって草刈り、お掃除をする。

掃除が終わった後の道路はスッキリ。
神社の階段にいたっては、埋もれていた遺跡を発掘したかのようなそんな開放感があたりには漂っていた。

 

落ち葉

 

落ち葉の下には隠れていたミミズがちょこちょこ出てくる。
掃除をしながらニヤニヤとそれをとっていくおんちゃん達。どうやらウナギ獲りに使うそうだ。

いざミミズも探すのは意外にも大変らしい。
早速「豊漁」のご利益に与っているのかも?